• NEWS
  • DETAIL

CATEGORY : EVENT

Special Event | Artist Sayo Kuroki × Soba Koyori × SABO Hanamurasaki

黒木紗世×こより×花紫の一日限りのイベントが終了いたしました。

@sayo_kuroki
@koyori_soba
@hanamurasaki_sabo_gallery

有難いことにたくさんお申込みいただき、
関心をお寄せいただきまして、重ねて心より御礼申しあげます。

黒木さんは冒頭のご挨拶で
「自分の作品はぜひ普段使いしてほしい」とお話しされる場面がありました。

黒木さんの作品は本当に緻密で、繊細で、
それだけでアート作品のような存在感ですので
鑑賞向けと思われる方も多いのかもしれません。

しかし作家さんからの、日常にこそ取り入れてほしいという想いや、
そこにこよりさんの食が実際に重なることで、
お客様にもそのイメージがクリアに伝わった時間になったのではと感じています。

一皿目は、蕎麦粥でございました。
前日が菊の節句ということで、色鮮やかな菊があしらわれた美しい一品。

二品目は八寸。
黒木さんの錫色のリム皿に、可愛らしい食が並びます。

黒木さんの作品は下書きなしのフリーハンドで
描かれているため、同じ絵柄は二つとしてありません。

お客様同士で器を見せ合って
「この草花の伸びやかさがよい」「どちらもよい」と
惚れ惚れと鑑賞する時間は格別なものでございました。

八寸は、旬の果いちじく白和えや、煎り松葉銀杏、
新さつまいもを使った蜜煮、鱧蕎麦寿司など、
秋の訪れを予感させる世界でございました。

茶は、大葉煎茶の水出しにてご用意させていただきました。
雑味がでないよう、ゆっくり時間をかけて
仕上げた水出しでございます。

三品目は蕎麦がきでございます。
こよりさんがカウンターに立ち、目の前で蕎麦がきを練り上げてくれました。

最初はお塩で、その後は銀杏のすり流しをお好みで、味の変化を愉んでいただきます。

黒木さんの器は眉間寺椀「花を纏う」という名の作品です。
その言葉通り、花がお椀に咲き誇る、可憐な器です。

茶は阿波番茶でご用意いたしました。
乳酸菌で発酵させた阿波番茶の酸味と、
すり流しの銀杏の苦味とがマッチするイメージで合わせました。

最後はデザートとして、蕎麦粉をつかったマカロンと葛焼きをお出ししました。
器は、黒木さんの作品のなかでは珍しい角皿でご用意。

茶は、目の前で焙煎してお出しする韃靼蕎麦茶を合わせました。
会場全体に蕎麦の香りが広がり、今回の茶会のまとめとなるような時間でございました。

最後に黒木さんとこよりさんからご挨拶をいただきました。

黒木さんからは、
「食が盛られることで、器は完成するんだと感じています。
私の器も、ぜひ皆様の日常の器として愉しんでいただきたい。」とお話しくださいました。

こよりさんからは、「季節のものを食べることが心と身体の健康に繋がると思います。
人を良くすると書いて”食”と書くように、人が元気になるような食事をお届けしていきたい。」と
締めくくりの言葉をいただきました。

ご参加いただいたお客様からは温かい拍手をいただき、余韻とともに終了となりました。
このたびは、ご関心をお寄せいただきまして誠にありがとうございました。

素敵な皆様と素敵な時間を過ごすことができ、心より感謝申し上げます。